トップ
>
大幅
>
おおはば
ふりがな文庫
“
大幅
(
おおはば
)” の例文
その中に月の光りが、
大幅
(
おおはば
)
の帯を
空
(
くう
)
に張るごとく横に差し込む。吾輩は前足に力を込めて、やっとばかり棚の上に飛び上がろうとした。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
荒川
(
あらかわ
)
放水路が北方から東南へ向けまず二筋になり、
葛西川
(
かさいがわ
)
橋の下から一本の
大幅
(
おおはば
)
の動きとなって、河口を海へ
融
(
と
)
かしている。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
一ばん先に欲しがられた雀こ、
大幅
(
おおはば
)
こけるどもし、おしめの一羽は泣いても泣いても
足
(
た
)
えへんでば。
雀こ
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「
波斯絹布
(
ペルシャけんぷ
)
を買わんかな!
大幅
(
おおはば
)
一丈が二円とはどうだ! 安売安売、大安売じゃ!」
死の航海
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼はそこに
佇
(
たたず
)
んだまま、しばらくはただあたりの机を
睨
(
ね
)
めつけたように物色していたが、やがて向うの窓を洩れる
大幅
(
おおはば
)
な
薄日
(
うすび
)
の光の中に、余念なく書物をはぐっている俊助の姿が目にはいると
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“大幅”の意味
《名詞》
大きな掛軸。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
幅
常用漢字
中学
部首:⼱
12画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫