“大師流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいしりゅう66.7%
たいしりう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんだ……池さまへ、藤より……。大師流だいしりゅうのいい手蹟だ。こいつ文づかいもすると見える。とても陸尺なんぞの書ける字じゃねえ」
先のななめに減ったつえを振り廻しながら寂光院と大師流だいしりゅうに古い紺青こんじょうで彫りつけた額をながめて門を這入はいると、精舎しょうじゃは格別なもので門内は蕭条しょうじょうとして一塵のあとめぬほど掃除が行き届いている。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「間違ひはございません。夫小倉嘉門は大師流たいしりうをよくいたし、若殿樣御手習ひの御手直しなどをいたしました」
「なるほど見事な手だな。そいつは大師流たいしりうとか何んとか言ふんだらう、——どれ/\」