夜這星よばひぼし)” の例文
むかへばゆきのやうな、へい、魔王殿まわうどの一目ひとめたら、松脂まつやによだれながいて、たましひ夜這星よばひぼしつてぶ……ちゝしろい、爪紅つめべにあかやつ製作こさへるとはぬかい!
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
天文だつて、塔の上の暗がりで、何をやるかわかつたものぢやありません。こけおどしの渾天儀にやぐら時計でせう。道具は揃つて居たつて、夜這星よばひぼしに箒星、星眼ほしめに星月夜位しか知りやしませんよ