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多々
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たた
ふりがな文庫
“
多々
(
たた
)” の例文
身は一
見
(
けん
)
独立のごとくして、心は
娼妓
(
しょうぎ
)
よりもなお独立なく他人に依頼し、しかも他人の
愛憎
(
あいぞう
)
によりその日を送れるものが
多々
(
たた
)
ありはせぬか。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
かれがここへ
馳
(
か
)
けつけてきたのは、
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
の
遠矢
(
とおや
)
の
敗北
(
はいぼく
)
がなんとも、ふしんな負けかたであり、
解
(
げ
)
しかねる
点
(
てん
)
が
多々
(
たた
)
あるので、
徳川方
(
とくがわがた
)
の勝ちと
叫
(
さけ
)
んだ
検証
(
けんしょう
)
の
一火
(
いっか
)
や
目付役
(
めつけやく
)
の者に
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
マスネー博士(やや
狼狽
(
ろうばい
)
せる声)「いや、まだ太平洋の方は温度気圧湿度などの条件と手術の関係が研究できて居りませぬので、当分太平洋は……それに、欧州方面で試験すべきことが
多々
(
たた
)
残って居りまして、ぜひとも欧州専門にいたしたく……」
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
文化の進歩とともに
昔時
(
せきじ
)
のごとき
蛮勇
(
ばんゆう
)
の必要はいちじるしく
減少
(
げんしょう
)
したけれども、
思慮
(
しりょ
)
と判断力とにおいて
多々
(
たた
)
ますます進むにあらざれば、男一匹として女子に
優
(
まさ
)
るの理由を失うにいたる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
多々
(
たた
)
の如く捨てずして
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
々
3画
“多々”で始まる語句
多々羅
多々良三平
多々良
多々益々
多々良浜
多々美彦
多々良公
多々益々弁
多々羅三平
多々羅合戦