士農工商しのうこうしやう)” の例文
待れけるに今日は月並つきなみの評定日なれば士農工商しのうこうしやう儒者じゆしや醫師いし或は順禮じゆんれい古手買ふるてかひ追々に罷り出控へ居ける中役人がた家々のぢやう紋付たる筥挑灯はこぢやうちん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
明らかに吐出はきだす流れるたつの口さて又諸國よりの訴訟そしよう人共士農工商しのうこうしやう出家しゆつけ沙門しやもん醫者いしや山伏やまぶしの諸民に至るまで皆々相詰罷在まかりあれば程なく本多長門守領分りやうぶん遠州榛原郡はいばらごほり水呑村九助一件這入はひりませいと呼込よびこみになり一同ハツと答へ願人相手方其外村役人共付そひ白洲へ繰込くりこむ九助は領主より引渡ひきわたしのまゝいまだ足枷あしほだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)