かきね)” の例文
「孫右衛門どんのかきねの処の阪で、寝反つたまゝ何うしても起きねえだ。おらあ何うかして起すべい思つて、孫右衛門さんとこへ頼みに行つただが、ちひせあまばかりで、何うする事も為得しえねえだ」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
夜は、瓦斯がすの光が家々から洩れて、村のかきね道を明るくした。
晩秋の頃 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)