トップ
>
坐直
>
すわりなお
ふりがな文庫
“
坐直
(
すわりなお
)” の例文
もう幕が開く処、見物は残らず場所へ
坐直
(
すわりなお
)
している、ここらは大阪は行儀が可いよ。それに、大人で、身の
入
(
い
)
った芝居ほど、運動場は寂しいもんです。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、深川オペラ劇場主人は
坐直
(
すわりなお
)
して、腹にひとつ力を入れた。今しがた夕めし食つてきた筈であつたが、さつきから、だうも奇妙にお腹のすいた感じである。笑ひごとではない。
盗まれた手紙の話
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
益々顔を皺めながら文三が続いて起上ろうとして、叔母に呼留められて又
坐直
(
すわりなお
)
して、不思議そうに
恐々
(
おそるおそる
)
叔母の顔色を
窺
(
うかが
)
ッて見てウンザリした。
思做
(
おもいなし
)
かして叔母の顔は
尖
(
とが
)
ッている。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と
坐直
(
すわりなお
)
ると、肩の按摩が上へ浮いて、門附の
衣紋
(
えもん
)
が
緊
(
しま
)
る。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
坐
漢検準1級
部首:⼟
7画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“坐”で始まる語句
坐
坐睡
坐敷
坐禅
坐蒲団
坐臥
坐視
坐礁
坐禪
坐作