地軸ちじく)” の例文
地軸ちじくが裂けるような一大音響をたててとうとう横たおしにたおれてしまい、地上はたちま阿鼻叫喚あびきょうかんちまたと化し、土煙つちけむり火焔かえんとが、やがて租界をおし包んでしまったこと
そうして——突然彼の眼の前が、ぎらぎらと凄まじい薄紫うすむらさきになった。山が、雲が、湖が皆半空はんくうに浮んで見えた。同時に地軸ちじくも砕けたような、落雷の音が耳をいた。彼は思わず飛び立とうとした。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と、地軸ちじくをゆるがす歓喜かんきの声。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地軸ちじくを廻せば、そんなことは自由自在に出来るじゃないか」