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地口
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じぐち
ふりがな文庫
“
地口
(
じぐち
)” の例文
しかし、いつどこから洩れたものか、何事も茶にしてすまそうとする江戸っ子気質、古本江戸異物牒に左の
地口
(
じぐち
)
が散見している。
釘抜藤吉捕物覚書:06 巷説蒲鉾供養
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
文学にしても枕詞やかけ言葉を喜ぶような時代は過ぎている。
地口
(
じぐち
)
や
駄洒落
(
だじゃれ
)
は床屋以下に流通している時代ではあるまいか。
津田青楓君の画と南画の芸術的価値
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
むやみに縁語を入れたがる歌よみはむやみに
地口
(
じぐち
)
駄洒落
(
だじゃれ
)
を並べたがる
半可通
(
はんかつう
)
と同じく御当人は大得意なれども
側
(
はた
)
より見れば品の悪きこと
夥
(
おびただ
)
しく候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
まくらの「道灌」ばかりやっていたため〽道灌(瓢箪)ばかりが売り物(浮きもの)か——なる
地口
(
じぐち
)
ができたという故人某の思い出とともに結構でした。
随筆 寄席囃子
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
見ると綺麗に飾られた庭の片隅の稲荷の
祠
(
ほこら
)
から裏の木戸口まで一間置き位に
地口
(
じぐち
)
の
行燈
(
あんどん
)
が
列
(
なら
)
び、接待の甘酒だのおでんだの汁粉だのゝ屋台が処々に設けられて
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
自然その掛言葉から来る滑稽趣味、
地口
(
じぐち
)
ともいうべき一種の駄洒落が句の生命を為していたのであった。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
少年は、そのような異様の風態で、割烹店へ行き、泉鏡花氏の小説で習い覚えた
地口
(
じぐち
)
を、一生懸命に、何度も繰りかえして言っていました。女など眼中になかったのです。
おしゃれ童子
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
僕はすぐこの動物の絵を、
地口
(
じぐち
)
の署名か、象形文字の署名、といったようなものだと見なしたんだ。署名だというわけは、
皮紙
(
ヴェラム
)
の上にあるその位置がいかにもそう思わせたからなんだよ。
黄金虫
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
てらまへて酒のませんともみぢ
見
(
み
)
の
地口
(
じぐち
)
まじりの顔の
夕
(
ゆう
)
ばへ
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
むやみに縁語を入れたがる歌よみは、むやみに
地口
(
じぐち
)
駄洒落
(
だじゃれ
)
を並べたがる
半可通
(
はんかつう
)
と同じく、御当人は大得意なれども
側
(
はた
)
より見れば品の悪き事
夥
(
おびただ
)
しく候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
南条より横にはいれば村社の祭礼なりとて家ごとに
行燈
(
あんどん
)
を掛け
発句
(
ほっく
)
地口
(
じぐち
)
など様々に書き散らす。
旅の旅の旅
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
“地口”の意味
《名詞》
地 口(じぐち)
(江戸弁) 言葉遊びの一種。成句やことわざなどをもじり、似通った発音の語句をで作り変えた語呂合わせの文。
(出典:Wiktionary)
“地口”の解説
地口(じぐち)は、言葉遊びの一種で「洒落」とほぼ同じ意味を持つ。
(出典:Wikipedia)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“地口”で始まる語句
地口行燈
地口行灯