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土州
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としゅう
ふりがな文庫
“
土州
(
としゅう
)” の例文
月が対岸の
土州
(
としゅう
)
屋敷の上にかゝって、夢のような光が沿岸一帯の家々の座敷に流れ込む頃には、刺青はまだ半分も出来上らず、清吉は一心に蝋燭の
心
(
しん
)
を掻き立てゝ居た。
刺青
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
私
(
わし
)
は
土州
(
としゅう
)
の方へ往こうと思う、土州には、
深尾主人
(
ふかおもんど
)
殿が、
山内家
(
やまのうちけ
)
の家老をしておるし、主人殿なら、
私
(
わし
)
の
人為
(
ひととなり
)
も好く知っておってくれるから、何とか好いことがあるかも知れん
水面に浮んだ女
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
なんとなく
雲脚
(
くもあし
)
の早さを思わせるような諸大名諸公役の往来は、それからも続きに続いた。尾張藩主の通行ほど大がかりではないまでも、
土州
(
としゅう
)
、
雲州
(
うんしゅう
)
、
讃州
(
さんしゅう
)
などの諸大名は西から。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
定
(
き
)
めですから、おウ、
尾州
(
びしゅう
)
に
因州
(
いんしゅう
)
、
土州
(
としゅう
)
に
信州
(
しんしゅう
)
、
早籠
(
はや
)
二梃だ。いってやんねえ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
今じゃ
薩州
(
さっしゅう
)
でも、
土州
(
としゅう
)
でも、
越前
(
えちぜん
)
でも、二、三
艘
(
そう
)
ぐらいの汽船を持っていますよ。それがみんな外国から買った船ばかりでさ。十一屋さんは
昌平丸
(
しょうへいまる
)
という船のことをお聞きでしたろうか。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“土州”の意味
《固有名詞》
土州(どしゅう、としゅう)
土佐国(とさのくに)の別称。
(出典:Wiktionary)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
州
常用漢字
小3
部首:⼮
6画
“土州”で始まる語句
土州淵岳志
土州屋伝兵衛