“としゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土州66.7%
杜襲16.7%
杜周16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わし土州としゅうの方へ往こうと思う、土州には、深尾主人ふかおもんど殿が、山内家やまのうちけの家老をしておるし、主人殿なら、わし人為ひととなりも好く知っておってくれるから、何とか好いことがあるかも知れん
水面に浮んだ女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
この山は、魏の副将杜襲としゅうが、数百の兵をもって守っていたが、突如蜀の大軍が攻め寄せると知って、戦を交えることもなく、逃げてしまった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一刻も早く、定軍山の本陣へ戻って、陣容を整え、新たな作戦に出なければならぬと、別の路から退こうとした所へ、杜襲としゅうが敗軍を率いて逃げてきて
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丞相じょうしょう公孫賀こうそんが御史大夫ぎょしたいふ杜周としゅう太常たいじょう趙弟ちょうてい以下、誰一人として、帝の震怒しんどを犯してまで陵のために弁じようとする者はない。口を極めて彼らは李陵の売国的行為をののしる。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
同じ阿諛あゆ迎合げいごうを事としても、杜周としゅう(最近この男は前任者王卿おうけいを陥れてまんまと御史大夫ぎょしたいふとなりおおせた)のようなやつは自らそれと知っているに違いないがこのお人好しの丞相ときた日には
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)