“土嚢”の読み方と例文
読み方割合
どのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨の中に、石や土嚢どのうを積み、また、森の大木をたおして、乱雑なる防塞ぼうさいを組み、部将から足軽の下まで人間力の限界まで、働きあった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風呂敷、米俵の類を集めて、土俵、土嚢どのうを造った。隊士も、百姓も、土を掘って米俵へつめては、篝火かがりびの燃えている下へ、いくつも積上げた。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
しかし人の話に、壮烈な進撃とは云っても、実は土嚢どのうかざして匍匐ほふくして行くこともあると聞いているのを思い出す。そして多少の興味をがれる。
あそび (新字新仮名) / 森鴎外(著)