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嘉兵衛
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かへえ
ふりがな文庫
“
嘉兵衛
(
かへえ
)” の例文
旧字:
嘉兵衞
五十過ぎて、たった一と粒種——それも龍宮の
乙姫様
(
おとひめさま
)
のように美しい娘に死なれた、三河屋
嘉兵衛
(
かへえ
)
夫婦の歎きは、見る目も哀れでした。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「百姓は百姓でも
上畑
(
かみはた
)
の
嘉兵衛
(
かへえ
)
といって、この
界隈
(
かいわい
)
じゃ名の知れた物持でござんす」
暗がりの乙松
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ここの松下
嘉兵衛
(
かへえ
)
などは、根が地侍だし、嘉兵衛自身が素朴な人だったが、それでも、
清洲
(
きよす
)
あたりの尾張侍の邸宅とは、そのたたずまいからして違っている。どことなく豊かなのだ。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
栃内
(
とちない
)
村
和野
(
わの
)
の佐々木
嘉兵衛
(
かへえ
)
という人は今も七十余にて生存せり。この
翁
(
おきな
)
若かりしころ猟をして山奥に入りしに、
遥
(
はる
)
かなる岩の上に美しき女一人ありて、長き黒髪を
梳
(
くしけず
)
りていたり。顔の色きわめて白し。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
物を
質
(
ただ
)
すと、あべこべに、おぬしは何者だなどと大言を吐きますから——当地の
御被官
(
ごひかん
)
、松下
嘉兵衛
(
かへえ
)
様でいらせられると、申し聞かせましたところ、ふーむと、怖れ気もなく腰を
伸
(
のば
)
し
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
松下
嘉兵衛
(
かへえ
)
などは、義元
直参
(
じきさん
)
の
旗下
(
はたもと
)
とはちがい、地侍の
被官
(
ひかん
)
だったが、それでも、日吉の知っている
清洲
(
きよす
)
や、
那古屋
(
なごや
)
や、岡崎あたりの邸とは、比較にならぬ程、どこか豊かだし、客足も多く
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
嘉
漢検準1級
部首:⼝
14画
兵
常用漢字
小4
部首:⼋
7画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画
“嘉兵衛”で始まる語句
嘉兵衛爺