“喘々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいせい16.7%
せい/\16.7%
せか/\16.7%
ぜいぜい16.7%
ぜい/\16.7%
ぜんぜん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
息もできぬほど、みぎ、ひだり、と斬りきざんで来る。それさえ、受け太刀ぎみで喘々せいせいいっていると、そこへ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あったかいから脱ぎまして、つゝみへ入れて喘々せい/\して
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
どうか此から娘さんの方もお氣をつけなすつてと彼は呼吸も喘々せか/\として冷たい汗を流しました。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
終ひには息を切らして喘々ぜいぜいするのであるが、私はわざと捉まつてやつて可いのであるけれど、其処は子供心で、飽迄も/\身を翻して意地悪く遁げ廻る。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
終ひには息を切らして喘々ぜい/\するのであるが、私は態と捉まつてやつて可いのであるけれど、其處は子供心で、飽迄も/\身を飜して意地惡く遁げ𢌞る。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
幸か不幸か、待乳まつちの多市は、お十夜の妖刀に二ヵ所の傷を負わされながら、川長の者に救われてここに療治をうけ、今なお気息喘々ぜんぜん苦患くげんの枕に昏睡こんすいしている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)