喘々ぜんぜん)” の例文
幸か不幸か、待乳まつちの多市は、お十夜の妖刀に二ヵ所の傷を負わされながら、川長の者に救われてここに療治をうけ、今なお気息喘々ぜんぜん苦患くげんの枕に昏睡こんすいしている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)