“喘歩”の読み方と例文
読み方割合
あえぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満足とともに新しい不安が頭をもたげてきた。倦怠けんたい、疲労、絶望に近い感情が鉛のごとく重苦しく全身を圧した。思い出が皆片々きれぎれで、電光のように早いかと思うと牛の喘歩あえぎのようにおそい。
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)