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啄
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つい
ふりがな文庫
“
啄
(
つい
)” の例文
あのくいちがった
嘴
(
くちばし
)
を松かさの弁の間へ揷しこんで巧みに実を
啄
(
つい
)
ばむ、あの肉があんなに美味なのは好んで松の実を喰べるためだ、……そう聞いたことを話そうと思ったのに
菊屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
たて横にこの楊の花の飛び散る中に入って行って、口を開けてその綿を
啄
(
つい
)
ばもうとする。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
思ひのまゝに描いた家や
樹
(
き
)
、繪のやうに美しい岩や
廢址
(
はいし
)
、カイプが好んで描く家畜の群、蕾の薔薇の上を飛びまはる蝶や、
熟
(
う
)
れた
櫻桃
(
さくらんぼ
)
を
啄
(
つい
)
ばむ小鳥や、眞珠のやうな卵のはいつた
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ひと
日
(
ひ
)
來
(
き
)
て、
啄
(
つい
)
ばみ
去
(
さ
)
りぬ
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
啄
(
つい
)
ばませ
喰
(
は
)
ませ給ひて
髪切虫
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
光あるコバルト色の羽をした、首ばかりのような形の鳥が、
丹色
(
にいろ
)
の小魚を長い嘴のさきに
啄
(
つい
)
ばんで、水の上を飛び渡るというような
絵様
(
えよう
)
は、いまだかつて人の空想にも浮ばなかったと思う。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ひと
日
(
ひ
)
樹
(
こ
)
の
實
(
み
)
を
啄
(
つい
)
ばむと
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
代
(
しろ
)
やまゐろと、
啄
(
つい
)
ばみに
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
啄
漢検準1級
部首:⼝
10画
“啄”を含む語句
啄木鳥
啄木
剥啄
啐啄
啐啄同時
姑蘇啄麻耶啄
折々啄木鳥
石川啄木
長啄
飲啄
飲啄笑哭