“啐啄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そったく50.0%
そつたく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呼吸の合っている(碧巌録〔禅書〕の中にある文句「啐啄そったく同時底の機」)のに譬えております。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
二人の声は、ほとんど啐啄そったく同時のような調子でありました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その内には目のさめたやうに豁然くわつぜんと悟入も出来るものであります。古来禅宗の坊さんは「啐啄そつたくの機」とか言ふことを言ひます。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
千鍾せんしようの酒も少く、一句の言も多いといふことがある。受授が情を異にし啐啄そつたくが機にたがへば、何ももおもしろく無くつて、其れも是もまづいことになる。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)