啐啄そつたく)” の例文
その内には目のさめたやうに豁然くわつぜんと悟入も出来るものであります。古来禅宗の坊さんは「啐啄そつたくの機」とか言ふことを言ひます。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
千鍾せんしようの酒も少く、一句の言も多いといふことがある。受授が情を異にし啐啄そつたくが機にたがへば、何ももおもしろく無くつて、其れも是もまづいことになる。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)