品々しなじな)” の例文
期を知るという事は、早き期を知り、遅き期を知り、のがるる期を知り、のがれざる期を知る、一流直通という極意あり、此事このこと品々しなじな口伝くでんなり。
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
自分じぶんくにでとれるこめや、名産めいさん特産とくさん品々しなじなを、このくらやしきにおくってきて、それを大阪おおさか商人しょうにんりわたして、自分じぶんくに財政ざいせいをまかなうことになっていました。
シューラはいそいでポケットの中から、この年頃としごろの男の子につきものになっている他愛たあいのない品々しなじなを、すっかり出して見せた——それから両方りょうほうのポケットもひっくりかえした。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
いや、御身おみたち、(村人と禰宜ねぎにいう)このおんなを案内に引立ひったてて、臨場裁断と申すのじゃ。怪しい品々しなじなかっぽじってられい。証拠の上に、根から詮議せんぎをせねばならぬ。さ、婦、立てい。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)