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かなしみ
ふりがな文庫
“
哀情
(
かなしみ
)” の例文
その
鮮
(
あざ
)
やかな光の中にも自然の風物は
何処
(
どこ
)
ともなく秋の
寂寥
(
せきりょう
)
を帯びて人の
哀情
(
かなしみ
)
をそそるような気味がある。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
暫時無言で二人は歩いていたが、大友は
斯
(
か
)
く感じると、言い難き
哀情
(
かなしみ
)
が胸を衝いて来る。
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
時にはわが語る言葉の
端々
(
はしはし
)
に
喚
(
よ
)
びさまされて旧歓の
哀情
(
かなしみ
)
に
堪
(
た
)
えやらず、貴嬢がこの姿をかき消すこともあれど、要するに哀れの
少女
(
おとめ
)
よとかこつ言葉は地震の夜の二郎にはあらず
おとずれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そして其夜、
淡
(
うす
)
い霞のやうに僕の心を包んだ一片の
哀情
(
かなしみ
)
は年と共に濃くなつて、今はたゞ其時の僕の心持を思ひ起してさへ堪え難い、深い、靜かな、やる瀬のない
悲哀
(
かなしみ
)
を覺えるのである。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
うすいかすみのように僕の心を包んだ一片の
哀情
(
かなしみ
)
は、年とともに濃くなって、今はただその時の僕の心持ちを思い起こしてさえ堪えがたい、深い、静かな、やる瀬のない
悲哀
(
かなしみ
)
を覚えるのである。
少年の悲哀
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“哀情”の意味
《名詞》
哀しいと思う心。
(出典:Wiktionary)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“哀”で始まる語句
哀
哀憐
哀愁
哀悼
哀願
哀訴
哀哭
哀々
哀傷
哀号