“哀情:かなしみ” の例文
“哀情:かなしみ”を含む作品の著者(上位)作品数
国木田独歩5
“哀情:かなしみ”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
暫時無言で二人は歩いていたが、大友はく感じると、言い難き哀情かなしみが胸を衝いて来る。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そして其夜、うすい霞のやうに僕の心を包んだ一片の哀情かなしみは年と共に濃くなつて、今はたゞ其時の僕の心持を思ひ起してさへ堪え難い、深い、靜かな、やる瀬のない悲哀かなしみを覺えるのである。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そしてその夜、うすいかすみのように僕の心を包んだ一片の哀情かなしみは、年とともに濃くなって、今はただその時の僕の心持ちを思い起こしてさえ堪えがたい、深い、静かな、やる瀬のない悲哀かなしみを覚えるのである。
少年の悲哀 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
されどかれも年若き男なり、時にはわが語る言葉の端々はしはしびさまされて旧歓の哀情かなしみえやらず、貴嬢がこの姿をかき消すこともあれど、要するに哀れの少女おとめよとかこつ言葉は地震の夜の二郎にはあらず、燃ゆる恋はいつしか静かなる憐みと変われり。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
富岡老人はそのまま三人の者の足音の聞こえなくなるまで対岸むこう白眼にらんでいたが、次第に眼を遠くの禿山はげやまに転じた、姫小松ひめこまつえた丘は静に日光を浴びている、そのあざやかな光の中にも自然の風物は何処どこともなく秋の寂寥せきりょうを帯びて人の哀情かなしみをそそるような気味がある。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)