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和蘭
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おらんだ
ふりがな文庫
“
和蘭
(
おらんだ
)” の例文
それは
紛
(
まぎ
)
れもなく金銀で飾つた見事な
和蘭
(
おらんだ
)
時計で、
無二膏
(
むにかう
)
でベツトリと鐘の内側に貼り付けて置いたのは驚くべき企みでした。
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
有名の
和蘭
(
おらんだ
)
医師高野長英が姓名を変じて青山百人
町
(
まち
)
(現今の南町六丁目)にひそみ、
捕吏
(
とりかた
)
にかこまれて自殺したのは、嘉永三年十月の
晦日
(
みそか
)
である。
半七捕物帳:54 唐人飴
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
天文
(
てんもん
)
年中
種子
(
たね
)
ヶ
島
(
しま
)
から鉄砲が伝わった時分に、やはり
和蘭
(
おらんだ
)
人か
葡萄牙
(
ぽるとがる
)
人が輸入した西洋式の武具であって、
恰
(
あたか
)
も桃の実のように真ん中で割れて、その割れ目が高く盛り上り
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
嘉永五年に
池辺啓太
(
いけべけいた
)
が熊本で
和蘭
(
おらんだ
)
の砲術を教へた時、横井は門人を
遣
(
や
)
つて伝習させた。池辺は長崎の
高島秋帆
(
たかしましうはん
)
の弟子で、高島が嫌疑を
被
(
かうむ
)
つて江戸に召し寄せられた時、一しよに拘禁せられた男である。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ヸオロン
薫
(
く
)
ゆる
和蘭
(
おらんだ
)
の
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
「その殿樣が近頃
和蘭
(
おらんだ
)
舶來
(
はくらい
)
の素晴らしい遠眼鏡を手に入れ、二階の縁側から、あちらこちらと眺めるのを樂しみにしてゐた——といふのがことの起りで」
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この度公儀から御貸下の
和蘭
(
おらんだ
)
時計と同じのものを造るとしたら、細工に何日くらゐかゝりませうか」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
長崎へ持つて行つて、
和蘭
(
おらんだ
)
の商人に賣りますと、そんな小さい物が、何千兩、何萬兩もするさうで
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
和蘭
(
おらんだ
)
の國から献上になつて長崎奉行が早馬で江戸の上樣にお屆けしたといふ品ですよ」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
最初あれは
和蘭
(
おらんだ
)
人が持つてゐたが、難破して、それを救つた船頭の手に入り、その船頭は金に困つて三つのうち二つを燕女の父親——今田屋茂左衞門に賣り、今田屋はそのうちの一つを
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
慾張るなよ、——石崎丹後もあの珠のせゐでお役
罷免
(
ひめん
)
になつたのだ、——船頭宗助に卷き上げられたもとの持主——
和蘭
(
おらんだ
)
人からの訴へがあつたので、公儀から長崎に送り長崎奉行の手からそれを
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
狙つた
和蘭
(
おらんだ
)
渡りの短銃も、後の證據に取つてある——
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何んだいその
和蘭
(
おらんだ
)
の輕燒見たいなのは?」
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
蘭
漢検準1級
部首:⾋
19画
“和蘭”で始まる語句
和蘭陀
和蘭人
和蘭語
和蘭陀加留多
和蘭風
和蘭画
和蘭館
和蘭渡
和蘭物
和蘭船