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周旋屋
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しゅうせんや
ふりがな文庫
“
周旋屋
(
しゅうせんや
)” の例文
もと北の新地にやはり芸者をしていたおきんという
年増
(
としま
)
芸者が、今は高津に一軒構えてヤトナの
周旋屋
(
しゅうせんや
)
みたいなことをしていた。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
その向う横町に
代言
(
だいげん
)
だか
周旋屋
(
しゅうせんや
)
だか分らない
小綺麗
(
こぎれい
)
な
格子戸作
(
こうしどづく
)
りの
家
(
うち
)
があって、時々表へ女記者一名、女コック一名至急入用などという広告を
黒板
(
ボールド
)
へ書いて出す。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
出会いがしらの声に、誰かと思えば、
横丁
(
よこちょう
)
に住む
周旋屋
(
しゅうせんや
)
の
王
(
おう
)
という
痩
(
や
)
せ婆さんだ。この口達者な婆さんがまた、もひとり後ろに、
肥
(
ふと
)
ッちょなでぶ婆さんを連れていて
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
同時にこういう
家
(
うち
)
の一人娘は今頃
周旋屋
(
しゅうせんや
)
の
餌
(
えば
)
になってどこぞで芸者でもしていはせぬかと、そんな事に
思到
(
おもいいた
)
ると相も変らず日本固有の忠孝の思想と人身売買の習慣との関係やら
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
木賃宿を泊り歩いているうちに
周旋屋
(
しゅうせんや
)
にひっ掛って、
炭坑
(
たんこう
)
へ行ったところ、あらくれの抗夫達がこいつ女みてえな肌をしやがってと、半分は
稚児
(
ちご
)
苛
(
いじ
)
めの気持と
競馬
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
▼ もっと見る
周旋屋
(
しゅうせんや
)
の手にかかって手数料を取られ、
碌
(
ろく
)
でもない処へはめ込められるより、わたし自身で道をつけてやる方が結局女の為めだと考え、お参りからすぐに親里へドロンをきめさせ
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“周旋屋”の意味
《名詞》
周旋屋(しゅうせんや)
周旋する人、または家。当事者同士の間に立ち、売買や雇用の話がまとまるよう取り計らう人、または家。
(出典:Wiktionary)
周
常用漢字
小4
部首:⼝
8画
旋
常用漢字
中学
部首:⽅
11画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“周旋”で始まる語句
周旋
周旋口
周旋婆
周旋料
周旋業
周旋者
周旋老媼