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呂宋
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るそん
ふりがな文庫
“
呂宋
(
るそん
)” の例文
「もう内地では、うまい儲けはありっこない。
呂宋
(
るそん
)
助左衛門とか、茶屋助次郎といった人のように、
乗
(
の
)
るか
反
(
そ
)
るかで海の外へ出かけなければ」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
根来寺
(
ねごろでら
)
の塔に住んでいたのも、
殺生関白
(
せっしょうかんぱく
)
の
太刀
(
たち
)
を盗んだのも、また遠い海の
外
(
そと
)
では、
呂宋
(
るそん
)
の太守を襲ったのも、皆あの男だとか聞き及びました。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
長崎
(
ながさき
)
表に根城を構えて、遠くは
呂宋
(
るそん
)
、
天竺
(
てんじく
)
あたりまでへもご
法度
(
はっと
)
の密貿易におもむく
卍組
(
まんじぐみ
)
の一味にござりました。
右門捕物帖:08 卍のいれずみ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
その昔、足利時代に泉州堺が開港場であつて、
呂宋
(
るそん
)
助左衛門と云ふ海賊が大成金振を発揮したことがある。
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
次に秋月種実が強迫的に得ようとしたが
呂宋
(
るそん
)
、
暹羅
(
しゃむ
)
、明国を股にかけ、地獄をも天国をも恐れようとはしない海上王たる宗湛に執っては、強迫が強迫に成らなかった。で、ニベも無く断わった。
赤格子九郎右衛門
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
同じ
渡海
(
とかい
)
を渡世にしていても、北条屋は
到底
(
とうてい
)
角倉
(
かどくら
)
などと肩を並べる事は出来ますまい。しかしとにかく
沙室
(
しゃむろ
)
や
呂宋
(
るそん
)
へ、船の一二
艘
(
そう
)
も出しているのですから、一かどの
分限者
(
ぶげんしゃ
)
には違いありません。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
呂宋
(
るそん
)
助左衞門、石川五右衞門、石田三成、とかう秀吉をめぐる五人のそれぞれ特徴のある人物を組ませて、是を「慶長五人男」とし、二百回ぐらゐな新聞小説にかいてみようと思つたことがあるが
折々の記
(旧字旧仮名)
/
吉川英治
(著)
“呂宋(ルソン島)”の解説
ルソン島(ルソンとう、呂宋島、フィリピン語:Luzon)は、フィリピン諸島のうちで最も面積の大きな島。面積は約10万4688 km
2
、人口は約4622万人で、フィリピンの総面積の35%、総人口の52%を占める。世界で17番目に大きな島で、世界で5番目に人口が多い島でもある。首都マニラやフィリピンで最も人口が多いケソン、及びそれらを包括する首都圏メトロ・マニラが同島に所在しており、フィリピンの政治・経済で特に重要な位置を占めている。
(出典:Wikipedia)
呂
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
宋
漢検準1級
部首:⼧
7画
“呂宋”で始まる語句
呂宋兵衛
呂宋助左衛門
呂宋刀
呂宋文字