“るそん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ルソン
語句割合
呂宋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その昔、足利時代に泉州堺が開港場であつて、呂宋るそん助左衛門と云ふ海賊が大成金振を発揮したことがある。
次に秋月種実が強迫的に得ようとしたが呂宋るそん暹羅しゃむ、明国を股にかけ、地獄をも天国をも恐れようとはしない海上王たる宗湛に執っては、強迫が強迫に成らなかった。で、ニベも無く断わった。
赤格子九郎右衛門 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同じ渡海とかいを渡世にしていても、北条屋は到底とうてい角倉かどくらなどと肩を並べる事は出来ますまい。しかしとにかく沙室しゃむろ呂宋るそんへ、船の一二そうも出しているのですから、一かどの分限者ぶげんしゃには違いありません。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)