“名香（みやうかう）” の例文
音讀して美しい字面を填（は）めて日光山となつたのは、たとへば赤倉温泉の中（なか）の嶽（たけ）が名香（なか）の嶽（たけ）の字で填められ、名香（みやうかう）を音讀して妙高山となり、今日（こんにち）では妙高山で通るやうになつたと同じである。
華厳滝 (旧字旧仮名) ／ 幸田露伴(著)
わが室（むろ）は夢の方丈、匂やかに名香（みやうかう）なびき
第二邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
一匁（もんめ）四百円の名香（みやうかう）10・27（夕）
茶話：04 大正七（一九一八）年 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)
蚊帳（かや）を繞（めぐ）れる名香（みやうかう）に
夏の日 (新字旧仮名) ／ 末吉安持(著)