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合卺
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ごうきん
ふりがな文庫
“
合卺
(
ごうきん
)” の例文
この
覩易
(
みやす
)
き理由はあるにも関らず無教育の青年男女が一時の劣情に駆られて、
漫
(
みだり
)
に
合卺
(
ごうきん
)
の式を挙ぐるは
悖徳没倫
(
はいとくぼつりん
)
のはなはだしき所為である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
世には六十を越してから
合卺
(
ごうきん
)
の式を挙げる人もままあると聞いているから、わたくしの将来については、わたくし自身にも明言することはできない。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そこで夫婦は
衾幄
(
へや
)
を同じゅうすることになったが、それは月の世界が必ずしも空に在るときめられないように思われるものがあった。そして
合卺
(
ごうきん
)
の後には、ひどく心の満足をおぼえた。
嬌娜
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
アルプスのシャモニーへ
煙霞
(
えんか
)
の旅としゃれたのはよかったが、
合卺
(
ごうきん
)
の夢もまだ浅い新妻が、ネヴェという
質
(
たち
)
のわるい濡れ雪を踏みそくなって、底知れぬ氷河の割目に嚥みこまれてしまった。
白雪姫
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
前回かりに
壮夫
(
わかもの
)
といえるは、海軍少尉
男爵
(
だんしゃく
)
川島武男
(
かわしまたけお
)
と呼ばれ、このたび良媒ありて陸軍中将子爵
片岡毅
(
かたおかき
)
とて名は
海内
(
かいだい
)
に震える将軍の長女
浪子
(
なみこ
)
とめでたく
合卺
(
ごうきん
)
の式を
挙
(
あ
)
げしは、つい先月の事にて
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
“合卺”の意味
《名詞》
結婚すること。婚礼。
(出典:Wiktionary)
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
卺
部首:⼙
8画
“合”で始まる語句
合
合点
合羽
合槌
合歓
合図
合掌
合力
合點
合戦