なず)” の例文
旧字:
数年ののち、いずこにも籍を置かぬ一そうの冒険船が、滝太郎を乗せて、拓お兼が乗組んで、大洋の波にうかんだ時は、必ずこの黒百合をもって船になずけるのであろう。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)