“可児”の読み方と例文
読み方割合
かに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山崎やまざき合戦かっせんで、てきの首がこしにつけきれず、ささにさして実検じっけんにそなえたというので、可児かにというよりも、ささ才蔵さいぞうの名のほうが民間みんかんにはしたしみがある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同家のあった美濃の国可児かに郡の郡名をとり菅沼可児彦と名づけたのもある。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その本流と可児かに川のがっするところ、急奔きゅうほんし衝突し、抱合し、反撥する余勢は、一旦いったん、一大鉄城てつじょうのごとく峭立しょうりつし突出する黒褐こっかつの岩石層の絶壁に殺到し、遮断されて水は水とち、力は力とさから
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)