口切くちきり)” の例文
口切くちきりあきないでございます、本磨ほんみがきにして、成程これならばという処を見せましょう、これから艶布巾つやぶきんをかけて、仕上げますから。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんなことではなか/\談話はなし口切くちきりにはなりませんでしたが、それでもあいちやんははにかみながら
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
先刻さっきいらしって下すったそうですが、あいにくお湯に行っていて」という言葉を、会話の口切くちきりに使った彼女が、今度は「何か御用でもおありだったの」という質問で、それを復活させにかかった時
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)