叛乱はんらん)” の例文
「予、さきに、天子に奏して、汝を冀北きほく大将軍に封じ、よく河北の治安を申しつけあるに、みずから、叛乱はんらんの兵をうごかすは、そも、何事か」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ときに応じて本来の建物に増築がほどこされ、大改造もおこなわれた。戦争や叛乱はんらんのあいだには塔や胸壁が築かれ、平和なときには翼が建てられた。
より多く策師的であったことは十六の美少年を利用してほぼ全島的な叛乱はんらんへ持って行った謀略の数々で想像される。
安吾史譚:01 天草四郎 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
やっと「騒擾そうじょう」という言葉が使用されたが、それもはっきり「叛乱はんらん」を意味するものとは思えないことであった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
或は西南の騒動そうどうは、一個の臣民しんみんたる西郷が正統せいとうの政府に対して叛乱はんらんくわだてたるものに過ぎざれども、戊辰ぼしんへんは京都の政府と江戸の政府と対立たいりつしてあたかも両政府のあらそいなれば
その戦争には、上下一般、内心では恟々きょうきょうとしていた。火ダネは、いたるところにある。強大暴慢な僧団の武力。西国、東国から週期的におこる土豪や海賊の叛乱はんらん
叛乱はんらんに参加したのは、近衛歩兵このえほへい第三連隊・歩兵第一、第三連隊・市川野戦砲やせんほう第七連隊などの将兵の一部で、三宅坂みやけざか桜田門さくらだもんとらもん赤坂見附あかさかみつけの線の内側を占拠せんきょ
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
叛乱はんらんを起そうというのだ。楊奉も異存はない。天子を扶けだしてやろうとなった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「すると、全くの叛乱はんらんじゃないか。」
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)