トップ
>
叙任
>
じょにん
ふりがな文庫
“
叙任
(
じょにん
)” の例文
そこもとはいうまでもなく、
黄文炳
(
こうぶんぺい
)
なる者の功も、
奏聞
(
そうもん
)
に入ってあれば、他日かならず、恩賞ならびに、
栄
(
はえ
)
の
叙任
(
じょにん
)
もあらむ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
田中中尉は机の上へ
罫紙
(
けいし
)
を何枚も
綴
(
と
)
じたのを出した。保吉は「はあ」と答えたぎり、茫然と罫紙へ目を落した。罫紙には
叙任
(
じょにん
)
の年月ばかり細かい
楷書
(
かいしょ
)
を並べている。これはただの履歴書ではない。
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
また、楠木正成には、摂津、和泉の一部と、河内守への
叙任
(
じょにん
)
がみられ、また船上山いらい忠勤の名和長年には、
因幡
(
いなば
)
、
伯耆
(
ほうき
)
の両国があたえられた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は
寸功
(
すんこう
)
を顧みて拝辞した。が、かさねて
優渥
(
ゆうあく
)
なお沙汰を賜うて、従五位下、左近衛少将に
叙任
(
じょにん
)
せられた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なるほど尊氏は将軍
宣下
(
せんげ
)
を求めていたが、朝廷はそれを拒否して、他の宮へ征夷大将軍を与えてしまった。のみならず、朝議はその後、おかしな
叙任
(
じょにん
)
を尊氏へ贈っていた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
途中、秀吉のはからいと
内奏
(
ないそう
)
によって、信雄にたいし、
正三位権大納言
(
しょうさんみごんだいなごん
)
の
叙任
(
じょにん
)
の沙汰があった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ときに、その
叙任
(
じょにん
)
を見てから早々のことだった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“叙任”の意味
《名詞》
叙任(じょにん)
位に叙し、官職に任ずること。
(出典:Wiktionary)
“叙任(叙階)”の解説
叙階(じょかい)とは、キリスト教カトリック教会の秘跡(サクラメント)の一つで聖職者を任命すること。
正教会では神品機密(叙聖)に相当。聖公会では聖職者按手(叙任)に相当するが、聖奠ではなく聖奠的諸式に位置づけられる。プロテスタント教会では按手礼に相当するが、サクラメントとは位置づけられていない。
(出典:Wikipedia)
叙
常用漢字
中学
部首:⼜
9画
任
常用漢字
小5
部首:⼈
6画
“叙”で始まる語句
叙
叙事詩
叙位
叙述
叙爵
叙勲
叙唱
叙情詩
叙事詩的
叙事詩的精神