卑陋びろう)” の例文
卑陋びろう至極しごく 食器を自分の着物で拭く位の事は平気なもの、卑陋びろう至極しごくではありますが彼らは大便に行っても決してしりぬぐわない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
朝寝が好きで、髪を直すに時間を惜しまず、男を相手に卑陋びろうな冗談をいって夜ふかしをするのが好きであるが、その割には世帯持しょたいもちがよく、借金のいい訳がなかなかうまい。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
のみか、仮初かりそめにも俗な卑陋びろうな事はしられないものだと育てられて、別段に教える者もない、母も決してやかましいむずかしい人でないのに、自然にうなったのは、矢張やはり父の遺風と母の感化力でしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)