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千住
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こつ
ふりがな文庫
“
千住
(
こつ
)” の例文
むかし
千住
(
こつ
)
で何年とかお職を張り通したという耳の遠い留守居のばァさんをつかまえて(というのは三浦は
独身
(
ひとり
)
ものだった)
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
「今戸の狐」ではしがない落語家の生活も
千住
(
こつ
)
のおいらんのなれの果ての姿も今戸八幡辺りの寒々とした景色とともに、よく志ん生は描き出してみせてくれる。
随筆 寄席囃子
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
およつは、
園花
(
そのばな
)
と言って
千住
(
こつ
)
で勤めた女で、
年
(
ねん
)
が明けると、大した歓迎もしない芳年のところへ
轉
(
ころ
)
げ込み、女房気取りで三月四月も納まっていると言った
質
(
たち
)
の女でした。
芳年写生帖
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
が二人とも飽きっぽいんで、さんざっぱら可愛がったそのあげくには、
千住
(
こつ
)
か、品川か、新宿で、稼いで貰わなけりゃあならねえかも知れねえ。だがマアそいつは後のことだ。
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
講釈師がよく
饒舌
(
しゃべ
)
る、
天保水滸伝
(
てんぽうすいこでん
)
中、笹川方の鬼剣士、
平手造酒猛虎
(
ひらてみきたけとら
)
が、
小塚原
(
こづかっぱら
)
で切取って、袖口に隠して、
千住
(
こつ
)
の小格子を
素見
(
ひやか
)
した、内から握って
引張
(
ひっぱ
)
ると、すぽんと抜ける
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
入りかわり、立ち代りだから
堪
(
たま
)
らない。むろん遊びに誘う、
千住
(
こつ
)
、吉原、品川、足をふまない所はないが、お菊は、嫌な顔を見せたことがなかった。見せれば、梅渓よりも、兄弟たちの方から
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
千住
(
こつ
)
の大橋屋の濱夕てんで、お目にかけたいぐらゐのもので。へツ、御免下さい、親分さん」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
武士も町人も
奢侈
(
おごり
)
に耽った。
初鰹
(
はつがつお
)
一尾に一両を投じた。上野山下、浅草境内、両国広小路、芝の久保町、こういう盛り場が繁昌した。吉原、品川、
千住
(
こつ
)
、新宿、こういう悪所が繋昌した。
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
千住
(
こつ
)
の大橋屋の浜夕てんで、お目にかけたいぐらいのもので。へッ、御免下さい、親分さん」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
千住
(
こつ
)
の浜夕などに熱くなったのはどういうわけでしょう」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
千住
(
こつ
)
の濱夕などに熱くなつたのはどう言ふわけでせう」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“千住”の解説
千住(せんじゅ)は、東京都足立区の町名。現行行政地名は千住一丁目から五丁目。また、広義には旧千住町一帯を指す。
(出典:Wikipedia)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
住
常用漢字
小3
部首:⼈
7画
“千住”で始まる語句
千住大橋
千住燒場
千住町
千住中組
千住市場
千住三河島
千住小塚原
千住掃部宿