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北風
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ならい
ふりがな文庫
“
北風
(
ならい
)” の例文
空は一面に曇って雪模様、風は少し
北風
(
ならい
)
が強く、ドブン/\と
橋間
(
はしま
)
へ打ち附ける浪の音、
真暗
(
まっくら
)
でございます。
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
辻に黒山を築いた、が
北風
(
ならい
)
の通す、寒い
背後
(
うしろ
)
から
藪
(
やぶ
)
を押分けるように、
杖
(
ステッキ
)
で背伸びをして
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
神田から出た
北風
(
ならい
)
の火事には、
類焼
(
やけ
)
るものとして、
蔵
(
くら
)
の
戸前
(
とまえ
)
をうってしまうと店をすっかり空にし、裸ろうそくを立てならべておいたのだという、妙な、とんでもない
巨大
(
おおき
)
な
男店
(
おとこだな
)
だった。
旧聞日本橋:05 大丸呉服店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
吹き
催
(
もよお
)
していた
北風
(
ならい
)
の
一煽
(
ひとあお
)
りに、火の魔の跳躍はほしいままとなり得た。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はい、屋根も
憂慮
(
きづか
)
われまする……この二三年と申しとうござりまするが、どうでござりましょうぞ。五月も半ば、と申すに、
北風
(
ならい
)
のこう
烈
(
はげ
)
しい事は、十年
以来
(
このかた
)
にも、ついぞ覚えませぬ。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「
北風
(
ならい
)
のせいだな、こちとらの知ったこッちゃあねえよ。」
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
少し
北風
(
ならい
)
が吹いて来る。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
北
常用漢字
小2
部首:⼔
5画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“北風”で始まる語句
北風戦
北風雲