北陸ほくりく)” の例文
六月卅日には、熱帯性の低気圧が来、北陸ほくりくでは豪雨になって、何百人かのひとが死んだ。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
墨股すのまたの戰ひに少しく會稽の恥をすゝぎたれども、新中納言(知盛)軍機ぐんきしつして必勝の機をはづし、木曾のおさへと頼みしじやうの四郎が北陸ほくりくの勇をこぞりし四萬餘騎、餘五將軍よごしやうぐん遺武ゐぶを負ひながら
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
安政元年十一月四日五日六日にわたる地震には東海とうかい東山とうさん北陸ほくりく山陽さんよう山陰さんいん南海なんかい西海さいかい諸道しょどうことごとく震動し、災害地帯はあるいは続きあるいは断えてはまた続いてこれらの諸道に分布し
時事雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
北陸ほくりく豪族ごうぞく前田利家まえだとしいえなかをよくしたという間諜かんちょうもあった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
表裏ひょうり北陸ほくりく
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)