北宋ほくそう)” の例文
北宋ほくそうの世は百六十年もつづいたので、長く北宋に仕えて、生れながらの家門や栄達の保証にたのみきっていた宋家の朝臣や武人たちは今更のように
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
詳しく言えばその中にも南定なんてい北定ほくていとあって、南定というのは宋がきんわれて南渡なんとしてからのもので、勿論その前の北宋ほくそうの時、美術天子の徽宗きそう皇帝の政和宣和せいわせんな
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いよいよ明るいおももちに返って、南宋なんそう北宋ほくそうの画風を問い、東山殿ひがしやまどのの好みと土佐の絵所の比較を論じ、また近世の山楽などの狩野調かのうちょうから和蘭陀絵オランダえの影響などにいたるまで
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徽宗の終り、北宋ほくそう崩壊ほうかいなどは、ここでは、まだまだ二十五年も後のことである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)