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勃然
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ぼつねん
ふりがな文庫
“
勃然
(
ぼつねん
)” の例文
黙然
(
もくねん
)
と聞く武男は
断
(
き
)
れよとばかり下くちびるをかみつ。たちまち
勃然
(
ぼつねん
)
と立ち上がって、病妻にもたらし帰りし
貯林檎
(
かこいりんご
)
の
籠
(
かご
)
をみじんに踏み砕き
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
仏頂寺弥助は
勃然
(
ぼつねん
)
として怒り出したが、丸山勇仙はまだ半信半疑なのか、それとも、ここで仏頂寺をほんとうに怒らせては事になると考えたのか
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
勃然
(
ぼつねん
)
と怒り心頭に燃えた松平の家臣竹中左次兵衛、君塚龍太郎その他
覇気満溢
(
はきまんいつ
)
の若侍輩は幕の蔭に潜んでひそかに鉢巻襷の用意をした上、大刀の目釘に熱い
潤
(
しめ
)
りをくれて
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平次は
勃然
(
ぼつねん
)
と起ち上がりました。
銭形平次捕物控:134 仏師の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
中房
(
なかぶさ
)
から意外な女の人と道づれになって、その女を途中でさらわれてしまい、どうでもいいようなものだが、
勃然
(
ぼつねん
)
として、思いあたって、義において見殺しはできないという心から
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
云わせも果てず黒装束の一人が
勃然
(
ぼつねん
)
とした声で
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
我が
手腕
(
うで
)
の程はいかにという自負心が
勃然
(
ぼつねん
)
として頭を上げ
来
(
きた
)
ったのです。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
どうしてもこの女をただ帰せないという考えが
勃然
(
ぼつねん
)
として起ったので——竜之助の心には石よりも
頑固
(
がんこ
)
なところと、理窟も筋道も通り越した
直情径行
(
ちょくじょうけいこう
)
のところと、この二つがあって、その時もまた
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
竜之助は
勃然
(
ぼつねん
)
と、垂れた首を上げる。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
勃
常用漢字
中学
部首:⼒
9画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“勃”で始まる語句
勃発
勃興
勃々
勃
勃起
勃気
勃々然
勃士敦
勃興的
勃乎