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功名
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てがら
ふりがな文庫
“
功名
(
てがら
)” の例文
金眸も
斜
(
ななめ
)
ならず喜びて、「そは
大
(
おおい
)
なる
功名
(
てがら
)
なりし。さばれ
爾
(
なんじ
)
何とて
他
(
かれ
)
を伴はざる、他に
褒美
(
ほうび
)
を取らせんものを」ト、いへば聴水は
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
あわれかかるものに成るべきならば
功名
(
てがら
)
を得させて、多年
抱
(
いだ
)
ける
心願
(
こころだのみ
)
に
負
(
そむ
)
かざらしめたし、草木とともに朽ちて行く人の身はもとより
因縁仮和合
(
いんねんけわごう
)
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
只
(
と
)
見
(
み
)
ると、持出された書類函が重なって、中から帳簿が
喰出
(
はみだ
)
していた。四方が真黒に焦げたカード箱が投出されてる傍には、赤く焼け爛れた金庫が防火の
功名
(
てがら
)
を誇り顔していた。
灰燼十万巻:(丸善炎上の記)
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
あれ
奴
(
め
)
は犬じゃ烏じゃと万人の
指甲
(
つめ
)
に
弾
(
はじ
)
かれものとなるは
必定
(
ひつじょう
)
、犬や烏と身をなして仕事をしたとて何の
功名
(
てがら
)
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
われも
他
(
かれ
)
さへ亡きものにせば、躯はさのみ要なければ、わが
功名
(
てがら
)
を
横奪
(
よこどり
)
されて、残念なれども争ふて、
傷
(
きずつ
)
けられんも
無益
(
むやく
)
しと思ひ、そのまま棄てて帰り来ぬ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
彼奴
(
あれめ
)
は犬ぢや烏ぢやと万人の
指甲
(
つめ
)
に弾かれものとなるは必定、犬や烏と身をなして仕事を為たとて何の
功名
(
てがら
)
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
あはれ
如是
(
かゝる
)
ものに成るべきならば
功名
(
てがら
)
を得させて、多年抱ける
心願
(
こゝろだのみ
)
に
負
(
そむ
)
かざらしめたし、草木とともに朽て行く人の身は固より
因縁仮和合
(
いんねんけわがふ
)
、よしや惜むとも惜みて甲斐なく止めて止まらねど
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“功名”の意味
《名詞》
手柄により名をあげること。そのような名声。
(出典:Wiktionary)
功
常用漢字
小4
部首:⼒
5画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“功名”で始まる語句
功名心
功名談
功名譚
功名富貴