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こや
ふりがな文庫
“
劇場
(
こや
)” の例文
「折角の企てぢや、
劇場
(
こや
)
は
乃公
(
わし
)
が何とか心配する事にしようが、出し物が大石なら、
尋
(
つい
)
でに喜剣を河内屋に附き合つて貰つたら
何
(
ど
)
うぢや。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そこで生蕃小僧は上手に轟さんに取入るか、又は影武者の生蕃小僧に脅迫状を出させるか何かしてあの
劇場
(
こや
)
を買わせたのよ。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼女は熊野通り二条下るにある熊野座という小さい
劇場
(
こや
)
に、今年の二月から打ち続けている嵐扇太郎という旅役者とありふれた関係に陥ちていた。
身投げ救助業
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「そこへ六区の
劇場
(
こや
)
の連中を、順々に呼ぼうじゃないですか。面白い会になりますよ。——最初は、やっぱりK劇場ですかな。あんたの小柳雅子のいる……」
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
「そういえば、勝則君が、労働組合で、東京の、なんとかいう劇団を招ぶとかいいよったが、今度はおれの
劇場
(
こや
)
は間に合わんわい。そう、いうちょいてくれんか」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
いやむしろ自作の
影像
(
イマージ
)
が歪められているのを見るに堪え難い気持すら味っていた。が、江口冴子がその残された幕に出ている限り、
劇場
(
こや
)
を出ることは出来ないと思った。
夜の構図
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
劇場
(
こや
)
はちいさくとも中島座や寿座の方が、喜昇座より格がよいかにさえ見えた。浅草公園の宮戸座や、駒形の浅草座などは、あとから出来たもので、数はすけなかった。
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
トレープレフ さっさと古巣の
劇場
(
こや
)
へ行って、気の抜けたやくざ芝居にでも出るがいいや!
かもめ:――喜劇 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
劇場
(
こや
)
の方へ電話をかけてみたら、もうお芝居はトックにハネちゃって、呉羽さんと二人でお帰りになったって云うでしょう。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「そやけど、そない芝居をするとなると、仕打の白井さんは
当
(
あて
)
にならんし、
劇場
(
こや
)
から借りん事にはあきまへんぜ……」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
新しい
劇場
(
こや
)
が建つちゅうようなこた、敵も味方もない、若松全体のためにええことじゃけ。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
「一度ぐらいなら訳ありませんわ。小さな
劇場
(
こや
)
ですもの……いつもの通りの手順に遣るだけの事よ。チョロマかされたってタカが知れてますわ」
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
劇場
(
こや
)
なら
乃公
(
わし
)
が心配しよう。」それ迄黙つて二人の
談話
(
はなし
)
を聴いてゐた実業家は、横つちよから口を出した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先刻
(
さっき
)
、おれが、今度の浪花節名人大会の用件で、親方のところに相談に行ったら——
劇場
(
こや
)
に行くなら「竹の家」に寄ってくれ、と頼まれた。お前に逢うたら、もう行かんでええ。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
亡くなつた高田実は、道頓堀の
劇場
(
こや
)
へ出る時には、いつも日本橋
北詰
(
きたづめ
)
にある
定宿
(
ぢやうやど
)
へ泊つたものだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
俳優
(
やくしや
)
の中村鴈治郎などもその一人で、彼はこの頃よく東京の
劇場
(
こや
)
へ出るが、あの通りに
白粉
(
おしろい
)
をべた塗りする
職業
(
しやうばい
)
でありながら、一興行二十六日間一度だつてお湯に入る事はないさうだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“劇場”の意味
《名詞》
劇 場(げきじょう)
演劇・映画などを見せるための施設。
(出典:Wiktionary)
劇
常用漢字
小6
部首:⼑
15画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“劇場”で始まる語句
劇場労働青年
劇場広場
劇場横町
劇場監督
劇場関係
劇場案内記
劇場関係者
劇場後の劇場