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前鼻緒
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まえばなお
ふりがな文庫
“
前鼻緒
(
まえばなお
)” の例文
おまけに
前鼻緒
(
まえばなお
)
が
緩
(
ゆる
)
んで居りますから、親指で
蝮
(
まむし
)
を
拵
(
こしら
)
えて
穿
(
は
)
き土間から奥の方へ這入って来ました。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分は門を出ると同時に、
日和下駄
(
ひよりげた
)
をはいているのに心づいた。しかもその日和下駄は左の
前鼻緒
(
まえばなお
)
がゆるんでいた。自分は何だかこの鼻緒が切れると、子供の命も終りそうな気がした。
子供の病気:一游亭に
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
真中から二つに折って
前鼻緒
(
まえばなお
)
で
締
(
し
)
め、それを百本ずつ集めて、前鼻緒を
束
(
たば
)
ね、垂れ下った毛のような麻をとるために、火をつけて
鳥渡
(
ちょっと
)
焼く——そうしたものを、問屋に持ちこむのだった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
宗悦は
前鼻緒
(
まえばなお
)
のゆるんだ下駄を
穿
(
は
)
いてガラ/\出て参りまして、牛込の懇意の
家
(
うち
)
へ一二軒寄って、すこし遅くはなりましたが、小日向
服部坂上
(
はっとりさかうえ
)
の
深見新左衞門
(
ふかみしんざえもん
)
と申すお屋敷へ廻って参ります。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛