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剃
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おろ
ふりがな文庫
“
剃
(
おろ
)” の例文
もっと、今の感激をつきつめて、髪を
剃
(
おろ
)
し、袖も
裳
(
もすそ
)
も、
断
(
た
)
ちきって、清楚な
尼
(
あま
)
のすがたになりきってしまいたい念だけがあった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どうか、髪を
剃
(
おろ
)
してくださいませ。髪を剃してしまえば、もう御所へもどれといっても、戻ることはできませぬ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それには、彼女たちの黒髪を
剃
(
おろ
)
すことは、どっちに取っても、絶対な誓いであり、反省の姿を持つことになる。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「人の口はうるさいもの。二度と
憂
(
う
)
き縄目などにかかるまいぞ。——伊豆へ下られたら、すぐにもよき導師をたずね、お
髪
(
ぐし
)
を
剃
(
おろ
)
して、この尼が志を無になさらぬようにの……」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「和子さま。和子様。——八幡大菩薩のお計らいで、ふしぎに助からせ給うたお
生命
(
いのち
)
ですぞ。いかなる者に強いられようと、そのお髪を
剃
(
おろ
)
してはなりませぬ。一心、お髪をお惜しみなされませよ」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
遮那
(
しゃな
)
よ、お
許
(
こと
)
も、はや十六とはなったぞよ。ことしは髪を
剃
(
おろ
)
さねばなるまい。出家は嫌いと云いおるそうじゃが、生れてより持って出た宿命、生い立ち、今の時勢など、もう
弁
(
わきま
)
えがついたであろう。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
剃
漢検準1級
部首:⼑
9画
“剃”を含む語句
剃刀
剃髪
中剃
逆剃
髪剃
下剃
剃立
剃落
毛剃
髯剃
剃痕
剃手
剃附
剃杭
香剃
髮剃
剃髮
髭剃
剃跡
毛剃九右衛門
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