初雪しよせつ)” の例文
さてけものはまへにもいへるごとく、初雪しよせつを見て山つたひに雪浅き国へる、しかれども行后ゆきおくれて雪になやむもあればこれをる事あり。
しかるに初雪しよせつのち十月のころまでにこの二条ふたすぢ小流こながれ雪のため降埋ふりうめられ、流水は雪の下にあり、ゆゑ家毎いへごとくむべきほどに雪を穿うがち水用すゐようを弁ず。
隣宿りんしゆく六日町の俳友天吉老人のはなしに、妻有庄つまありのしやうにあそびしころきゝしに、千隈ちくま川のほとり人、初雪しよせつより(天保五年をいふ)十二月廿五日までのあひだ