トップ
>
切長
>
きれなが
ふりがな文庫
“
切長
(
きれなが
)” の例文
藤波は立ちどまって、くるりと向きなおると、
切長
(
きれなが
)
な
三白眼
(
さんぱくがん
)
でチラチラと顎十郎の顔を眺めながら
顎十郎捕物帳:05 ねずみ
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ことに美くしいのは
睫毛
(
まつげ
)
の多い
切長
(
きれなが
)
のその眼のように思われた。彼らの結婚したのは柴野がまだ少尉か中尉の頃であった。健三は一度その新宅の門を
潜
(
くぐ
)
った記憶を
有
(
も
)
っていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
イートン・クロップのお
河童頭
(
かっぱあたま
)
がよく似合う子だった。前髪が、
切長
(
きれなが
)
の
涼
(
すず
)
しい眼とスレスレのところまで
垂
(
た
)
れていた。なによりも可愛いのは、その、発育しきらないような
頤
(
あご
)
だった。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
二重瞼
(
ふたえまぶた
)
の
切長
(
きれなが
)
のおちついた
恰好
(
かっこう
)
である。目立って黒い
眉毛
(
まゆげ
)
の下に生きている。同時にきれいな歯があらわれた。この歯とこの顔色とは三四郎にとって忘るべからざる対照であった。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“切”で始まる語句
切
切支丹
切尖
切先
切羽
切々
切符
切歯
切迫
切通