切花きりばな)” の例文
形はおほむ手毬てまりの様に円く大きく盛上り、色はかはつた種種しゆ/″\複色ふくしよくを出して、中にはえた緑青ろくしやう色をした物さへある。すべて鉢植でなく切花きりばな硝子罎がらすびんに挿して陳列して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「そうだ、その花だ。切花きりばなでもいい。鉢植はちうえでもいい。これは理窟に合っているぜ」
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その後の清子さんは、切花きりばなや、鉢植の西洋花を売る店をひらいた。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)