それがあたしの手腕うででさあね。もとはあかなんだけれど、ちょいとしたこつで黄金こがねに見えるんだよ。あたしはこの術を切支丹屋敷きりしたんやしき南蛮人なんばんじんに聞いたんでね。
なぜかといえば、そのばてれんは、茗荷谷みょうがだに切支丹屋敷きりしたんやしきの鉄窓につながれているはずのヨハンに生き写しです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小石川の切支丹屋敷きりしたんやしきに近い御家人崩れの福村の家では、福兄ふくにいとお絹とが、さしむかっての痴話ちわ
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
切支丹屋敷きりしたんやしきのあれからのちの消息も聞きたい。そして、自分がこんなに旅で苦しめられていることも話したい。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この切支丹屋敷きりしたんやしきは宗門方の自治で、町奉行ぶぎょうの支配でもなければ寺社奉行の権限でもありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)