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刀創
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かたなきず
ふりがな文庫
“
刀創
(
かたなきず
)” の例文
この首はあの男ではございません。阿媽港甚内の首ではございません。この太い
眉
(
まゆ
)
、この突き出た
頬
(
ほお
)
、この
眉間
(
みけん
)
の
刀創
(
かたなきず
)
、——何一つ甚内には似て居りません。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
炉の横座に坐っていた
件
(
くだん
)
の旅人が、そのとき急にこちらを向いて、その険悪な
面
(
かお
)
つき、額から頬へかけて、たしかに
刀創
(
かたなきず
)
がある、その厳しい面をこちらへ向けたかと思うと
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
右の肩下から、五寸ばかり
定規
(
ぢやうぎ
)
で引いたやうに斬り下げた
刀創
(
かたなきず
)
は、さまで深いものではありませんが、血の出やうがひどいやうですから、隨分氣の弱い者は眼位は廻すでせう。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「似ている人間は、天下にいくらもいます。
右腕
(
みぎうで
)
に古い
刀創
(
かたなきず
)
があるとか何とか云うのも一人に限った事ではない。君は
狄青
(
てきせい
)
が
濃智高
(
のんちこう
)
の
屍
(
しかばね
)
を検した話を知っていますか。」
西郷隆盛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
右の肩下から、五寸ばかり定規で引いたように斬り下げた
刀創
(
かたなきず
)
は、さまで深いものではありませんが、血の出ようがひどいようですから、ずいぶん気の弱い者は眼ぐらいは廻すでしょう。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“刀創”の意味
《名詞》
刀 創(とうそう)
刀による傷のこと。「刀瘡」とも。
(出典:Wiktionary)
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
創
常用漢字
小6
部首:⼑
12画
“刀”で始まる語句
刀
刀自
刀架
刀痕
刀身
刀鍛冶
刀槍
刀剣
刀子
刀尖