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出養生
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でようじょう
ふりがな文庫
“
出養生
(
でようじょう
)” の例文
お雪が
煩
(
うる
)
さくなって、病気
出養生
(
でようじょう
)
と、東福寺の
寺内
(
じない
)
のお寺へ隠れると、手を廻して居どころを突きとめ、友達の小林
米謌
(
べいか
)
という人を仲立ちに
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
はじめがその
出養生
(
でようじょう
)
の嬢様じゃ。これが産後でおいとしゅうならしった。大騒ぎのすぐあと、七日目に嫁御がお産じゃ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私は京都を出立してよりさまざまな不幸にあいました。尾道に夜遅く着くと思いもよらぬ姉の重患にてちょうど担架にのせられて
出養生
(
でようじょう
)
するところでした。
青春の息の痕
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
柳吉はやがて退院して、湯崎温泉へ
出養生
(
でようじょう
)
した。費用は蝶子がヤトナで稼いで仕送りした。二階借りするのも不経済だったから、蝶子は種吉の所で寝泊りした。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
塩湯というのは京橋
木挽町河岸
(
こびきちょうがし
)
にあった。そんなわけで鶴見はさっそくそこへ遣られた。
出養生
(
でようじょう
)
である。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
このあいだから丹波の一味をつれて、
葛西領
(
かさいりょう
)
渋江
(
しぶえ
)
の、まろうど
大権現
(
だいごんげん
)
の寮へ、
出養生
(
でようじょう
)
を名に出むいているけれど、またなにかよからぬたくらみをしているに相違ない——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ポツンと一人住んでいたころなので、私が子供のくせにふさぎの虫を起すと、母は
出養生
(
でようじょう
)
の意味で、あの心持ちの至極のんびりしたおばあさんの家へ私をやってくれるのであった。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
養
常用漢字
小4
部首:⾷
15画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲