“でようじょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
出養生100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柳吉はやがて退院して、湯崎温泉へ出養生でようじょうした。費用は蝶子がヤトナで稼いで仕送りした。二階借りするのも不経済だったから、蝶子は種吉の所で寝泊りした。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
塩湯というのは京橋木挽町河岸こびきちょうがしにあった。そんなわけで鶴見はさっそくそこへ遣られた。出養生でようじょうである。
このあいだから丹波の一味をつれて、葛西領かさいりょう渋江しぶえの、まろうど大権現だいごんげんの寮へ、出養生でようじょうを名に出むいているけれど、またなにかよからぬたくらみをしているに相違ない——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)