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出処
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でどころ
ふりがな文庫
“
出処
(
でどころ
)” の例文
旧字:
出處
社員とともに多少の金を費したるその
出処
(
でどころ
)
を尋ぬれば、商売に儲けたるに非ず、月給に貰うたるに非ず、いわんや祖先の遺産においてをや。
成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
しかしその費用の
出処
(
でどころ
)
については誰にも何の目あてもないので、おしまいにはとうとう三人で笑い出してしまった。(大正九年五月『新小説』)
電車と風呂
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ただの神女群遊には、七処女を言い、
遊舞
(
アソビ
)
には八処女を多く用いる。現に、八処女の
出処
(
でどころ
)
比沼山にすら、真名井の水を浴びたのは、七処女としている。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
いずれの民族においても、動物の説話は最も古く、従ってまた
出処
(
でどころ
)
原産地の確かめ難いものとなっている。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
若し然うなったら……と目を
開
(
あ
)
いて夢を見ていたのも
昨日
(
きのう
)
や今日の事でないから、何でも
角
(
か
)
でも東京へ出たいのだが、さて困った事には、珍しくもない話だけれど、金の
出処
(
でどころ
)
がない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
行く処がないので来る人だとも思う筈がない。この事は言訳をせずとも自然にうまく行ったが、金の
出処
(
でどころ
)
について疑いをかけられはせぬかと、場所柄だけに、わたくしはそれとなく質問した。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
声の
出処
(
でどころ
)
が、倫理を講ずるようには
行
(
ゆ
)
かぬ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
かえりみて我が身の
出処
(
でどころ
)
たる古学社会を見れば、その愚鈍暗黒なる、ともに語るに足るべき者なく、ひそかにこれを目下に見下して
愍笑
(
びんしょう
)
するのみ。
成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ここに至って、わたくしの職業は言わず語らず、それと決められたのみならず、悪銭の
出処
(
でどころ
)
もおのずから明瞭になったらしい。すると女の態度は一層打解けて、全く客扱いをしないようになった。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
とても親元へ十円の仕送りの
出処
(
でどころ
)
がない。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲